子供の食事を見ていると,自分の思うように食べてくれなくて,ついイライラしたりしませんか.そんなとき,次のように子供を叱っていませんか.怒られながらのご飯では,折角の美味しい食事も台無しです.
子供は自分に必要なものは自分から食べます.必要ないと知っているから食べないのです.これは動物の本能です.大人の中途半端な知識よりも,ずっと確かです.野菜を食べるのは良いことですが,小さな子供に無理して食べさせる必要はありません.
子供は適量を知っています.必要ないと知っているから残すのです.必要なら,いつでも「お腹が空いた」と言ってくれます.食べ物を大切にするのは良いことですが,無理して食べさせる必要はありません.
正しい食べ物を与えていれば,子供はきちんと噛んで食べます.噛みたくても噛めないジュースや牛乳でカロリーを取らせてしまうことの方が,よっぽど大問題です.子供には良い食べ物を与えましょう.そのためには,正しい知識が必要です.
じょうぶな子どもをつくる基本食 著者: 幕内秀夫 ご飯を主食とする,日本の伝統的な食生活の大切さをわかりやすく解説しています.パンを主食とする欧米型食生活が日本人に適さない理由,砂糖の危険性,アトピー性皮膚炎やアレルギー,便秘,乳ガンなどを改善したり,予防したりするための食生活などについても書かれていて,特に子育て中の親には是非読んで欲しい本です. 食育関連の本には,ややヒステリックな感じで書かれていたりするものもありますが,この本の表現は柔らかで,嫌みがなく,とても読みやすいと思います. |
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自然流食育のすすめ―小児科医からのアドバイス〈3〉 著者: 真弓定夫 アレルギーの子供,子供を作れない大人,成人病発病の低年齢化など,現代の日本で起こっている明らかに異常な事態の一因は食事にあります.長い年月をかけて日本人が適応してきた五穀を中心とする食生活を捨て,パン,牛乳,肉類を過剰に摂取する食生活に切り替えてしまった結果が,現在の状況を生んでいるのです.牛乳を飲めば飲むほどカルシウム不足になり,体がもろくなってしまうことを,肉は基本的に日本人の体には合わないことを認識しましょう.本書の主張は上記の通りです. やや表現がきついというか,ヒステリックな感じもします.食育の本として最初に読むのであれば,幕内秀夫さんの「じょうぶな子どもをつくる基本食」をお勧めします. |