体に必要な「でんぷん」をしっかり取るために,ご飯を食べましょう.ご飯には水分が多く含まれているため,パンのようにバターやマーガリンなどの油でベトベトにしなくても,美味しく食べることができます.食品添加物の心配をしなくても良いという,素晴らしい魅力もあります.魚や野菜にも合います.
パンを主食にしている家庭は,知らないうちに,子供を野菜嫌い,魚嫌いにしている恐れがあります.しかも,食品添加物だらけのものを与えているかもしれません.
ご飯中心の食生活にすることで,肥満や便秘が改善される可能性が高いのです.子供の肥満は,ご飯が不足しているぶんを,お菓子やジュースで補おうとするために起こります.
食物繊維が豊富な穀類,いも類,豆類をしっかり食べれば,便通が良くなります.この他,アトピー性皮膚炎やアレルギー性疾患も,ご飯中心の食生活にすることで改善される可能性が高いのです.
パンを主食とした油依存型の食生活を改め,ご飯を主食とした伝統的な和食(ご飯,みそ汁,漬け物,お茶)を大切にしましょう.
子供の胃袋は小さいので,1日3回の食事では成長や運動量に見合う食事を取ることができません.そこで,午後にもう1回食事が必要になります.これが「おやつ」です.
当然,おやつはお菓子ではありません.スナック菓子を与えてはいけません.一番のお勧めはおにぎりです.子供が甘いものを欲しがるような場合には,焼き芋やとうもろこしがお勧めです.この他,おもちやおやきもお勧めできます.洋菓子,スナック菓子,清涼飲料水を日常的に与えるのだけは絶対に止めましょう.
まったく精米していない玄米は,普通の炊飯器では炊けない,消化しにくいなどの問題がありますが,胚芽や糠が残っている「分つき米」は玄米と白米の中間で,普通に炊くことができ,栄養価も高い優れた米です.
ちなみに,我が家では,5分つき米を愛用しています.
米の栄養は胚芽や糠に多く含まれています.このため,胚芽や糠が残っている「分つき米」は栄養価に優れています.
一般に,酸化した食品を食べた後に作られる血液は,肺での酸素吸収率が低くなってしまいます.米を玄米で保存すると酸化しにくくなるため,食べる直前に精米すると,より健康的なご飯を炊くことができます.
米の酸化が進むと,一週間ほどで粘りが減少し,固くなり,味が落ちてしまいます.この酸化が原因で,購入して何週間も経った米は美味しく炊けないのです.そこで登場するのが家庭用精米機.1〜5合ぐらいの玄米を,分つき米,または白米に精米できます.
家庭用精米機があれば,毎日,精米したてで美味しく,しかも栄養たっぷりの分つき米を食べられます.最近は,様々な家庭用精米機が販売されているので,好みに合わせて選べます.
ちなみに,我が家の精米機は,TWINBIRD製「精米御膳 MR-D710SI」です.小型で使い易く,お薦めです.
じょうぶな子どもをつくる基本食 著者: 幕内秀夫 ご飯を主食とする,日本の伝統的な食生活の大切さをわかりやすく解説しています.パンを主食とする欧米型食生活が日本人に適さない理由,砂糖の危険性,アトピー性皮膚炎やアレルギー,便秘,乳ガンなどを改善したり,予防したりするための食生活などについても書かれていて,特に子育て中の親には是非読んで欲しい本です. 食育関連の本には,ややヒステリックな感じで書かれていたりするものもありますが,この本の表現は柔らかで,嫌みがなく,とても読みやすいと思います. |
子どもレシピ―じょうぶな子どもをつくる基本食 著者: 幕内秀夫 |
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